
「こどもたちがこれからどんな風に変わっていくのか、それぞれがどんな興味を持つのかは予測できません。ですから現時点で一つのことを突き詰めていくよりも、世界のことを知って、幅広いことに触れてもらい、経験して、いずれ自分の関心があることを探せればよいと思っています。実際にケニアのこどもたちと一緒に体を動かすパーティは、特に盛り上がりました!」
★お話を聞いたのは…
アン・シャーリーこども園 髙田先生
★園で実施したのは…
・せかいタッチ
教材:動画教材、週めくりクイズ、マグータイムズ、折り紙、世界を知る教材
・オンラインパーティ
7月:シンガポールパーティ
9月:オーストラリアパーティ
10月ハロウィンパーティ:フィンランド・香港)
11月:ケニアパーティ
●日々の生活の中で世界に触れ、遊び、考える「せかいタッチ」。
導入の決め手は何ですか?
私たちは「ひとりひとりが世界市民」という考えを持っています。国や地域という壁を取り去った、地球上にいる世界人々のうちの一人という考えで、私たちはこどもたちの心の根っこに、この意識を育んでもらいたいと思っています。そのきっかけとして、世界に触れる「せかいタッチ」の導入を検討し、鹿児島の園でEN-TRYを導入している園を視察に行きました。
世界に触れるきっかけとして、この時代だからこそできることをしてあげたい。そのような想いで導入を決めました。
●動画や折り紙、クイズなどたくさんの教材や、様々な国とのパーティが開催されています。
園ではどのように実施されましたか?
年間でパーティの日程を抑えて、その日程に合わせて事前学習のスケジュールを組んでいます。
パーティは海外のこどもたちと実際に遊べるいい機会ですが、パーティだけを単発で楽しむよりも、その数日前に世界で遊ぼうで相手の園のことを勉強して期待感を持たせてあげて、その答え合わせをしたり、実際に同年代のこどもと触れ合ったりするほうが楽しく、実感が沸くと考えています。
実際に、シンガポール編では、教材で勉強して想像を膨らませていましたが、実際に出会うと、シンガポールのお友達は外見が日本人と似ていて、それもまた発見になりました。
交流のない時も、様々な国の教材を使っています。ちなみに今日はフィンランド編をやりました!
すべての教材を使っているわけではなく、教材リストから選んで活用しています。レシピは導入が難しいですが、ジュゴンの折り紙を作ったり、やはりこどもたちは体を動かすことが好きなので動画教材を主に使っています。また、毎週月曜日に週替わりクイズを張り出しています。
先生たちも知らないことが多く驚くこともあります。ただ、せかいタッチ導入にあたって、先生たちの苦労や大変さは今回は全くありませんでした!基本的に用意された教材を使用していましたし、園で準備することもありませんでした。ただ、昨年度の、園どうし一対一での交流に向けて意欲的に取り組んでくださった先生にとってはちょっと物足りなかったかもしれませんね。
せかいタッチシステムの画面
●こどもたちの反応について、印象に残ったエピソードがあれば教えてください。
世界のことを知って、こどもたちがこれからどんな風に変わっていくのか、それぞれがどんな興味を持つのか分からないので、幅広いことに触れてもらう時期だと思っています。
現時点で一つのことを突き詰めていくよりも、様々なことを知り、経験して、いずれ自分の関心があることを探せればよいと思っています。
パーティについて、ケニアとのパーティは特に盛り上がりました。おともだちと一緒に体と動かすのは楽しいようです。また、時差の関係でケニアとのパーティは午後になりますが、それもよかったのではと感じました。子供たちにも一日の流れがあるので、午後の時間帯は特に積極的だったのかもしれません。
英会話のクラスも月に2回あるのですが、このような形式で気軽に英語を言葉として発する機会があるのはすごいなと思います。
こどもたちには、グローバルに。狭い視野にはとらわれず羽ばたいてほしいですね!

●保護者の方々からの反応はありましたか。
週替わりクイズを保護者の方の目につくところに張り出しています。また、お迎えの際に、先生とは各国の言葉でバイバイをしたりしています。英語だけでなく、フィンランド語なども学ぶので、保護者の方も驚かれますね。ブログやインスタで保護者むけの発信をしていることもあり、「マグー」というキャラクターも浸透しています。「せかいタッチ」という名称はあまり使っていないのですが、こどもたちが、「今日はマグーだよ」などとお話ししているので、保護者の方も知ってくださっているようです。

アン・シャーリーこども園(福岡市早良区)
子ども一人一人を大切にし、保護者からも信頼され、地域に愛される保育園を目指しています。
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