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EN-TRY運営

【国際交流レポート】インドとの2日間交流。お互いの国技を体験し合い、記憶に残る交流に!


 

私たち株式会社シンクアロットが、「こどもたちの世界観を広げる」をミッションに提供する、園向けの世界交流プログラム「EN-TRY(エントリー)」。ただ、一口に「世界交流プログラム」と言っても、園の方針や思い、そしてこどもたち一人ひとりに違いがあるように、交流ひとつとっても、同じものはありません。


実践園レポート第7弾となる「志のぶ幼稚園」は、園児の15%が海外にルーツを持ち、普段から多文化共生・理解が浸透している園。今回はそんな志のぶ幼稚園で2日間にわたり開催された、インドのThe Crayons Pre educare and Little Steps Kids Play Schoolとのライブ交流の様子をお届けします!

 


 

■目次

 

■4カ国目のインドとは初の2日間交流に挑戦!


EN-TRYの基本プログラムは、ビデオレターの交換や動画学習、ライブ交流や教材を使った事後学習といった、こどもたちの異文化理解を促す一連の流れで構成されています。特に2回目以降の交流では、同じ園と継続して交流し、より踏み込んだ体験を重ねる「深い文化交流コース」、毎回異なる国と交流し、多様な価値観に触れる「様々な園と交流コース」の2つのコースをご用意しています。

今回ご紹介する「志のぶ幼稚園」は、「様々な園との交流コース」の実践園。また、EN-TRYでの活動以外でも、異文化に触れる機会を園独自で多く作られています。EN-TRYではこれまで、フィリピン、ニュージーランド、ケニアなど、3カ国との交流を行ってきました。

同園の岡秀樹園長にお話をお伺いすると、ケニアとの交流後にはチームに分かれて色々な国を紹介し合う劇あそびにまで発展したそうです。その中にインドを紹介したチームもあり、意外とインドについてのイメージを持たない子が多いことに気づいたそうです。また、インドの偉人ガンジーのフレーズが歌詞に入っている”どんどん体操”という曲をこどもたちが好きだったこともあり、そういった日常の流れの中で次の交流先をインドに決めていただきました。

通常のプログラムでは、ライブ交流は1日のみですが、今回は新しい取組としてインドとの2日間のライブ交流に挑戦!交流時間が増えたことで、お互いの先生から相手園のこどもたちへ質問をしてもらうなど、先生方にもご協力いただき、よりこどもたちが楽しみやすく、理解しやすいプログラムを目指しました。


▼当日は、インドの鮮やかな民族衣装、サリーで参加した子も!


■ライブ交流1日目:先生からの質問で、身近な興味から文化の違いに気づく

ライブ交流1日目は、「お互いの言葉での挨拶」や「マグーからのゲームや質問」「お互いの国に関するクイズ」などベーシックな内容からスタート。クイズでは、日本とインド、それぞれの国のカレーの画像を見ながら「カレーはどっち?」を考えるなど、遊びを通してお互いの国や文化について楽しく学びます。

その後、新しい取り組みとしてお互いの先生による手遊び紹介や、先生から相手の園のこどもたちへの質問コーナーを設けました。これまでは「こども」から「こども」への質問コーナーはありましたが、先生からこどもたちへの質問コーナーは初の取り組み。先生に質問いただくことで、「日本では、誕生日はケーキを食べてお祝いするよね。インドでは何をしてお祝いするのか聞いてみよう!」「インドでもケーキを食べるだって。お寺に行ったり、友だちにスイーツを配ったりするんだって」と身近な話題でこどもたちの興味を引き出しつつ、文化に違いについても話が広がりました。



■ライブ交流2日目:お互いのおもちゃや国技を紹介!

1日目の交流を通して、「インド」や「日本」といった、お互いの国についての理解を深めたところで、2日前はもう少し踏み込んだ内容に。こどもたちが作ったおもちゃや、それぞれの国技である「相撲」と「カバディ」を紹介し、実際に体験し合いました。

「カバディ」は鬼ごっこに近いインドのチームスポーツで、攻撃時に「カバディ、カバディ」と言い続けることが特徴です。正式なルールは少し難しいのですが、こどもたちもこの掛け声は真似しやすかったよう。今回の交流では、手あそびやカバディを楽しかったと答えてくれたこどもたちが多かったのですが、そういった実践的なあそびを多く取り入れることができたのも、2日間交流のメリットだと感じました。

▼日本からは、紙飛行機やブロックの作品を紹介


▼先生たちが相撲を説明し、実演も!


▼インドからはカバディを、こどもたちが実演してくれました


■(まとめ)2日間交流を通して感じたこと、今後挑戦してみたいこととは

最後に、岡園長と今回ライブ交流を担当してくれた「ゆういち先生」に、2日間にわたるライブ交流の感想、今後の活動についての期待や展望をお伺いしました。


ゆういち先生:2日間かけての交流は今回が初めてでしたが、やはり2日間あると期待感は高まりますね。一方で、このような取り組みは二日やったからと言ってすぐに効果が現れるものではないと考えています。今までいくつか交流を重ねてきて、自然とこどもたちから世界に対する言葉が出るようになってきました。そこで、いかに浸透させられるかという観点ではやはり事前の学習なども大切だと感じました。準備期間には先生同士でリハーサルする機会があるので、より深い連携ができたらよかったと思いました。

また、視覚的な情報はこどもたちにとっても理解しやすいので、ライブ交流の際に富士山やタージマハルなど、お互いの国の美しい場所を映像で一緒に見ながら紹介するのも良さそうですね。

今後の交流先に関しては、例えば冬の交流ではあえてニュージーランドなど南半球の国を選ぶことで、こどもたちに「真夏のサンタ」を紹介するなど、季節や行事も見据えて国を選んでいきたいです。


岡園長:こどもたちが、あそびの中で自分と同じところ・違うところを探すEN-TRYのコンセプトは非常に良いと思います。3歳から5歳まで、ライブ交流をはじめ異文化への理解度や関わり方は異なってくるので、入園から卒園まで継続的に交流を続けることで、点での活動ではなく年齢ごとに段階を踏んだ一続きでの活動にしていきたいです。

また、うちの園では色々な国にルーツを持つご家庭があるので、バザーの時に簡単な自国のアイテムを作ってもらうなど、保護者も参加頂きながら園内での文化交流を促進できたら良いですね。EN -TRYでは、交流の様子をまとめた保護者向けのおたよりも用意してくれていますが、そういった発信が起爆剤になればと期待しています。





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